2016年6月8日水曜日

五味シリーズ”甘味”―お砂糖のおはなし~おまけ

さてさて、薬膳で言うところの“甘味”は、=お砂糖ではない*のですが、“甘味”の代表格と言えば、やはり“お砂糖”。
*糖質=お砂糖、だけではないのと同じですね。糖質は炭水化物も含みます。
  お砂糖は糖質グループの中のメンバーのひとり、ということです。

精製されたお砂糖の過剰摂取のキケン性は、前回までの記事でお伝えしました。
あとは、摂り方ですね。

 以前の記事でも書いた通り、糖質は人の生命活動に必須の三大栄養素のひとつ。
 無くてはならない存在です。

 ですが、いわゆる甘いモノを取らなくても、同じ糖質である炭水化物(ごはんやパン、麺類)などから、わたしたちは十分なエネルギーを得ています。

昔は糖質の補給源は炭水化物がほとんどで、甘いモノというのは、高級な味、めったに食べられない味でした。

今思うと、祖母が作ってくれる芋の煮っころがしやお豆の煮物は、とにかく甘かった…食材よりも、お砂糖の味が勝っていました(^_^;)
戦前戦後の食糧難の時代を生きた祖母にとって、お砂糖は経済復興の恩恵―“美味しい味”、“贅沢な味”を代表するものだったのでしょう。

今や、お砂糖は身近な存在になりましたね。
スーパーに行けば、何の苦も無く手に入れることが出来ます。
ありがたいことですが、やはり摂り過ぎは良くありません。

とは言え。
糖質の摂取が主食の炭水化物で賄われているから、甘いモノは不要<(^´)>と言われたら…悲しいですよね(T_T)
甘いモノは気持ちを緩めてくれますし、疲れた時はやはり口にしたくなります。


そこで、お砂糖をたくさん採り過ぎないようにするために…
 
お料理にはお砂糖は極力使わず、みりんで代用したり、食材の甘味を引き出すように調味します。
また、出来るだけ精製されたお砂糖ではなく、ミネラルの残った含蜜糖グループの砂糖を使用するように、心がけています。


お子さんがいるご家庭では、“おやつ”は避けては通れないでしょう。

季節の果物を使ったり、ミネラル分を含むハチミツやメープルシロップ、黒砂糖やテンサイ糖・キビ砂糖などを使って、ご家庭でおやつを手作りしてみてはいかがでしょうか(^^)


特にハチミツはオススメです。



インドや中国では、古代から薬として利用されてきました。

ハチミツは消化される際に、カルシウムやビタミンを消耗しない上に、カルシウムや鉄・マグネシウムなどのミネラル補給に役立つため、虫歯予防や骨の強化に有効なのです。
また、人の腸管内でビフィズス菌の栄養となり、腸内環境を正常化する働きがあり、下痢や赤痢に有効と言われますよ(*^_^*)

最後に、黒砂糖・ハチミツを使った簡単おやつレシピをご紹介します♪

【豆乳ゴマプリン】                                        
豆乳:800ml 
葛粉:5080(固さの好みで)
蜂蜜:4060g
 胡麻ペースト:大4(風味・甘味とも好みで調整)
塩:少々

   材料を鍋に入れ、葛粉が十分に溶けたら中火にかける。
   焦がさないように混ぜ、粘りが出てきらた練って、火からおろす。
   器に流し入れ、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やす。

*要は胡麻豆腐の作り方と同じです(*^_^*)
 甘味を控えて香りを楽しんでもいいですし、固めでも緩めでも美味しいですよ。

【抹茶わらび餅】                                         
わらび餅粉100
 水:450ml
 黒砂糖又はハチミツ:50
 抹茶:小さじ2
黒蜜:適量  塩:少々  

   ボールにわらび餅粉・黒砂糖・抹茶を入れて混ぜ合わせる。
   ①に水を少しずつ加え、ダマがない状態にしながら混ぜる。
   ②を木べらで混ぜながら強火にかけ、固まってきたら火を弱め、透明感が出るまで練って火から下す。
   流し缶を湿らせ、③を流し込む。粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やす。

*季節の果物を和えると彩りも綺麗ですよ(*^_^*)


 

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