前回からのつづき…
湿気と言えばカビ。
カビは食品にとっては、ライバル的存在と言えます。
湿度の高い梅雨の時期は、特に気を使いますよね。
けれども、これも一長一短。
日本には伝統的に、発酵技術というものがあります。
食べ物は酵母・細菌・カビなどの微生物によって発酵が促され、よりおいしく、栄養価も高い、しかも保存のきく発酵食品に生まれ変わるのです。
今は梅雨ですが、湿気の恩恵に預かった伝統食品のひとつに、“梅干”があります。
梅干は、干すという字があるとはいえ、カラカラのドラフルーツとは違います。
シワシワの独特の姿と食感です。
乾燥する地域では、梅干はあのように水分を程よく含んでくれないのだそう。
そのほか、代表的なものとしては漬物・納豆などの他に、日本特有の麹カビ(アスペルギルスオリゼ)によって、お酒・みりん・醤油や味噌といった、日本料理に欠かせない調味料も醸造されます。
お味噌については、以前の記事でもご紹介しましたね。
お味噌だけでなく、発酵食品ひとつひとつを紐解いていけば、本当に素晴らしい効能を持ったものばかりです。
“湿気”の恩恵は、食べ物だけではありません。
乾燥は美肌の敵。
日本人女性の肌が、比較的老齢になってもキメ細かくて美しいのも、“湿気”のおかげと言えるのではないでしょうか。
ついつい、ベタベタして湿度が高くて気持ち悪い!
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