〔五節句 七夕〕の記事で、機織りには、さまざまなメタファーが含まれる、と書きました。
経糸と緯糸を織る。
糸から織物が創られる。
経糸も緯糸も、同じ糸。
“経糸”と“緯糸”の役割を与えられただけですが、この二者は十字に組み合わされ、並行して寄り添うことも、入れ替わる事もありません。
引っ張ればすぐに切れてしまう糸から作られるのは、もう一つ上の次元のもの。
織られた布の強度は格段に上がります。
織られた布を良く見てみれば、経糸と緯糸は、交互に表になり、裏になり、決してどちらかだけが表地を席巻している訳ではありません。
借りに表地と裏地があったとしても、裏返せば裏は表、表は裏。
…何だか禅問答のようになってきました(笑)
機織りには、“陰陽和合”-自然界の陰陽が織りなす生命の営み-を見ることができるような気がします。
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