2016年7月25日月曜日

辛味の陰陽 その①

今回のテーマは、五味のひとつ、辛味”
五行では金行に属し、五臓では肺・大腸を補う味とされています。

辛味には様々な働きがありますが、特徴として身体を温める“温・熱”の性質を持ちます。
ですから、辛味に配当される食材や薬剤は、“陽性”である、と言われます。

しかし、マクロビなどを学ばれた方は、ここで疑問に思われるでしょう。
例えば、東洋医学の世界では“辛・温”の代表的な生薬として知られる「生姜」は、マクロビでは陰性食品になっています。

どうして、陰陽のカテゴリーが真逆になるの??
と、誰でも思いますよね。

さらに、辛味の代表料理と言えば、“カレー”を思い浮かべる人も多いでしょう。
カレーは、インドやパキスタン、東南アジアなど、暑い気候の国々の伝統料理です。

辛味が身体を温める働きを持つのなら、なぜ暑い地域で食べられているの??

…という疑問が湧いてきますよね。

この辛味の働きの“矛盾”について考えるには、自然界の陰陽というものを、きちんと理解する必要があります。

これをカンタンに説明できたなら、こんなまわりくどい記事だとか、バランス絵本を作る必要はないのです…
まだまだ本質を理解し切れていない身では、つい言葉が多くなってしまいますが、ご了承くださいね(^_^;)

取りあえず、頑張ってみます。

陰と陽はよく、具体的な物質として、水と火の働きに例えられます。
分かりやすいですよね。

冷やし、下へ流れる水。
熱し、上へ燃え上がる火。



確かに陰陽の特徴を、もっとも良く表していますし、相反する存在です。

でも、水と火を”別々のモノ”として考えると、ちょっと意味が違ってきてしまいます

火と水が、“本来は同じモノ”として考えないと、体内、ひいては自然界の陰陽は、うまく説明できません

…さぁ、難しくなってきた(・・;)


その②へ続く…

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