今回のテーマは、五味のひとつ、”辛味”。
辛味には様々な働きがありますが、特徴として身体を温める“温・熱”の性質を持ちます。
ですから、辛味に配当される食材や薬剤は、“陽性”である、と言われます。
しかし、マクロビなどを学ばれた方は、ここで疑問に思われるでしょう。
例えば、東洋医学の世界では“辛・温”の代表的な生薬として知られる「生姜」は、マクロビでは陰性食品になっています。
どうして、陰陽のカテゴリーが真逆になるの??
と、誰でも思いますよね。
さらに、辛味の代表料理と言えば、“カレー”を思い浮かべる人も多いでしょう。
カレーは、インドやパキスタン、東南アジアなど、暑い気候の国々の伝統料理です。
辛味が身体を温める働きを持つのなら、なぜ暑い地域で食べられているの??
…という疑問が湧いてきますよね。
この辛味の働きの“矛盾”について考えるには、自然界の陰陽というものを、きちんと理解する必要があります。
これをカンタンに説明できたなら、こんなまわりくどい記事だとか、バランス絵本を作る必要はないのです…
まだまだ本質を理解し切れていない身では、つい言葉が多くなってしまいますが、ご了承くださいね(^_^;)
取りあえず、頑張ってみます。
陰と陽はよく、具体的な物質として、水と火の働きに例えられます。
分かりやすいですよね。
冷やし、下へ流れる水。
熱し、上へ燃え上がる火。
確かに陰陽の特徴を、もっとも良く表していますし、相反する存在です。
でも、水と火を”別々のモノ”として考えると、ちょっと意味が違ってきてしまいます。
火と水が、“本来は同じモノ”として考えないと、体内、ひいては自然界の陰陽は、うまく説明できません。
…さぁ、難しくなってきた(・・;)
その②へ続く…
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