心臓というのは、季節を問わず、熱を持った場所です。
ここに夏の暑さが加わることで、その負担が増すことになります。
東洋医学では、“心”は火行に配当される五臓。
その“心”を養生する味は、“苦味”。
強心・消炎・解熱・鎮痛・利尿作用があり、心臓の高ぶりを抑えたり、体内の熱を冷ます性質を持っています。
そこで、夏の食養生法、三つ目のコツは、苦味のある食べ物を取り入れること。
苦味の食材の代表的なものとしては、筍や蕗などの山菜・春菊・蕪・大根の葉・お茶・魚の内臓などがあります。
夏に出回るものでは、あまり種類は多くありませんが、苦瓜・レタス・新牛蒡など。
日本では昔から、“夏は葉のもの”と言いますが、青い葉物の野菜は、独特の苦味を持っているものです。
お茶も苦味の代表的な食材ですので、抹茶や緑茶を上手に取り入れてみてください。
ところで、苦味の食材の多くが持つ、身体の熱を冷ます”寒”の性質は、暑いこの時期の血熱を冷まし、心臓を助けてくれますが、やはり摂り過ぎたり、それだけを食べるのはオススメできません。
前回ご紹介した、身体を温めてくれる辛味の食材と組み合わせて、お料理してみてくださいね。
これが、食べ物の陰陽の偏りをなくして、”平=バランス良い状態”にするコツです。
次回、夏の食養生法 まとめ
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