スミレももう終わりですね。
タチツボスミレ |
三色スミレ |
非常に種類が多く、どれも可憐で可愛らしいお花ですが、これも江戸時代の救荒植物として紹介されています。
「葉ゆで水に浸し食ふべし」 ―『備荒草木図』より―
味は”甘”、性は温熱の偏りのない”平”。
大・小腸を利し、黄症(腸中に熱の出る症)を泄(のぞきさ)る。
酒後の熱を去る。 ―『本朝食鑑』より―
”平”とありますが、働きから見ると、熱を冷ます陰性寄りの性質を持っているのかもしれません。
さて、スミレを単純に茹でて食べるのも良いですが、もう少し手をかけたものでは、ハプスブルク家の皇女エリザベート(シシィ)が愛したとも言われる、”スミレの砂糖漬け”が割と知られているかもしれません。
作り方は簡単。
*スミレの花だけでなく、食用に適したいろいろなお花でも代用可能です。
さっと水洗いして水切りしたスミレの花に、刷毛で卵白を塗り、グラニュー糖または粉砂糖をまぶして乾燥させるだけです。
卵白の代わりに、蜂蜜を使用しても良いでしょう。
友人がお庭に咲いていたスミレで作って来てくれた”砂糖漬け” |
また、これだと甘味だけでぼんやりした味なってしまうので、締りを持たせたい方は、少量の塩を加えたり、レモン汁などの酸味を加えると、良いと思います。*以前紹介した【蜜漬梅花】を応用しても良いかもしれません。
そのまま砂糖菓子としても頂けますが、
紅茶やハーブティーに浮かべると、ちょっと豊かな気分になりますよ(*^_^*)
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