補・助・益・生・剋の関係を知ったところで、考えたこと。
そう考えてみると、食べ物の持つ働きは、それひとつでは完成されないように、あえて不完全に作られているのかもしれない…ようにも思えてきます。
もし、五味の長所全てを持った理想の食べ物が存在したなら。
五臓すべてにとって有益に働く食べ物があれば、それだけ食べていれば良かったかもしれないし、そもそも薬膳の理論なんて不要ですよね。
でも、この“剋”という抑制の働きは、自然界の妙とでもいうような、とても大切な役割を担っています。
相剋関係があったからこそ、人は”調理・料理”をする、という知恵を持てたのではないでしょうか。
相剋関係があったからこそ、人は”調理・料理”をする、という知恵を持てたのではないでしょうか。
組み合わせて食べる…つまり料理して食べることで、お互いの短所を補い合い、長所を生かすことができるのです。
それだけではありません。
食文化というものは、さまざまな食材や味を組合せることで、ここまで多彩に進化してきました。
何事も完成されたら、変化=進化は止まります。
それだけではありません。
食文化というものは、さまざまな食材や味を組合せることで、ここまで多彩に進化してきました。
何事も完成されたら、変化=進化は止まります。
そう考えてみると、食べ物の持つ働きは、それひとつでは完成されないように、あえて不完全に作られているのかもしれない…ようにも思えてきます。
それは何も、食べ物に限ったことではないかもしれませんね。
人間関係でも、同じことが言えるかもしれません。
例えば、自分にとって“苦手な人”は、相剋の関係。
避けてしまいたいと思うのは人情です。
ですが、そういう存在があって始めて、自分というものを客観視したり、磨くことが出来るのかもしれません。
私たちひとりひとりの個性が、まだまだ完成されたものではないからこそ、悲喜交々の様々な感情を学べるように。
そして、自分の短所や至らない部分を、誰かが抑えてくれたり、補ってくれて、はじめて全体のバランスが取れるように。
この世界は、不完全に見えていて、実は完全なのかもしれません。
私たちひとりひとりの個性が、まだまだ完成されたものではないからこそ、悲喜交々の様々な感情を学べるように。
そして、自分の短所や至らない部分を、誰かが抑えてくれたり、補ってくれて、はじめて全体のバランスが取れるように。
この世界は、不完全に見えていて、実は完全なのかもしれません。
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