清楚な白梅も、華やかな紅梅も、どちらも綺麗ですね。
そういえば、紅白の二色の花が同じ木に咲くことを、“源平咲き”と言います。
運動会のチーム分けの目印になる紅白帽も、実は紅が平氏を、白が源氏を表しています。
それぞれが掲げた旗の色に因むそうですが、そもそも源は“みなもと=水のもと”を意味するんだとか。
対して平は、桓武天皇の建設した平安京に因んで名づけられたという説が有名ですが、和訓にすると「多比良」=“タヒラ”。
火や日に通じる音「ヒ」が入っていますよね。
日本の歴史をみても、平安末期の源平の合戦の後、政権を取った家の系図をたどると、源氏に縁のある家の次に、平氏に縁の家が台頭する…というように、繰り返し巡っていると聞いたことがあります。
源氏と平氏、この宿命的なライバル関係は、水と火、白と赤、ひいては陰と陽を連想してしまいます。
さて、紅白を対比した場合、赤は陽、白は陰の色ということになります。
(これが、白と黒を比べたら、白が陽で黒が陰になるわけですが…ややこしい(・_・;))
先日、ある式典に参列してきました。
ぼんやりと、掲げられた国旗を眺めていて・・あら、これも紅白。
でも色だけではなくて…これ、もしかして、陰と陽をあらわしているのではないでしょうか?
陰陽をあらわした図には、太極図があります。
お隣韓国の国旗にもありますが、上昇する陽気と、下降する陰気をあらわしたもの。
日本の国旗は、ご存じ“日の丸”。(法律上では日章旗と言われるそうです)
中央の真っ赤な●は太陽をあらわします。
四角くて白い、陰。
さらに、
陽の気の“収縮性”、
陰の気の”膨張性”、
そのチカラの方向性や性質まであらわされているようにも見えてきます。
梅の実の薬効は、とても優れているのでまたの機会に譲るとして、中国の薬学書『本草綱目』(李時珍著)に記載されていた、梅のお花のちょっとした利用法を(ちょっと意訳して)ご紹介しておわりたいと思います(*^_^*)♪
梅干しの梅肉を浸した冷たい水に花を漬け込む。
一晩さらして、それを蜂蜜に浸して食べる。
“酒のツマ”にオススメと書かれていましたが、梅干しの塩気&酸味に漬け込み、それを蜂蜜の甘味で食べるというこのシンプルな方法。
腎・肝・脾胃を補う三つの味が揃っていますので、食養的にも◎です)^o^(
お酒のお供だけでなく、ちょっとしたおやつにも良いかもしれません。
行く春に、梅の花を食すのも、また一興かもしれませんよ♪
平安女房装束 ”梅重” 百人一首第六七番 周防内侍より
春の夜の 夢ばかりなる 手枕に かひなくたたむ 名こそ惜しけれ
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