2016年4月7日木曜日

春は芽のもの

季節季節で、空気の気配、空の色や雲の形、生えてくる草花が変わるように、人の身体も、もちろん季節のめぐりに影響を受けています。

その度に、心身は新しい秩序を求めて変化します。

季節毎に、私たちのバランス調整(ホメオスタシス)を助けるのは、やはり同じ季節の変化によって生じるもの達です。

自然に、その時期に生えてくる植物の力を借りる。
シンプルですよね。

春は芽吹きの季節。

この時期は、血液の浄化を司る肝臓に、もっとも負担がかかると言われています。
ですから、解毒作用を助けることが、養生する上で、とても大切になります。

東洋医学の五行理論でいけば、この季節に属す味は“酸味”のもの。

でも、日本の伝統的な食事を紐解いてみると、この時期、“苦味”を積極的に摂っています。

それもそのはず。

春に旬を迎えるのは、芽吹いたばかりの山菜です。
ふきのとう・筍・蓬・菜の花などは、みな苦味に属する食べ物ですが、総じて山菜は独特の苦味を持っているもの。


”春は芽のもの”ヘイちゃんのバランス絵本②~自然とカラダのふしぎな関係~より

そして”酸味”と”苦味”に共通するのが、解毒作用なのです。

さて、山菜の酢味噌和えは、苦味と酸味を合せた理想的な食べ方だということが分かります

春は、自然が恵んでくれる、芽吹いたばかりのモノを食べる。

自然に寄り添って生きれば、別段努力しなくても、身体のバランスを保つように出来ているのですね。


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